ヨンヌオストロボを使ってると基本マニュアル設定です。
その為、遠くに設置したストロボや三脚で上の方に設置したストロボの設定を変更する時にはそこまで移動してからポチポチと設定を変えなければいけません。
しかも撮影して微妙にストロボの設定が違う場合はもう一度設定を変更して撮影して、また違ったらもう一度設定変更しての撮影位置とストロボ設置場所の移動の繰り返しです・・・。
さらに多灯ライティングで複数ストロボを使用する場合は各ストロボについて設定を変えながら移動しなければいけないのでかなり大変です(´xωx)
そこで何か無いかと調べていたら「YN560-TX」というのを見付けました、その場で遠隔操作しながらストロボの設定変更ができるという。
もしかして移動&設定の大変さを解消してくれる?
これは使えそう!、ってことで早速アマゾンでポチっといきましたw
相変わらず中国語と英語のマニュアルなのでYN560-TXについて色々調べました。
ヨンヌオTXの性能
製品名は「YN560-TX」、もうそのままヨンヌオTXって呼ぶことにします。
ヨンヌオTXの性能の詳細
製品名:Yongnuo YN560-TX Manual Flash Controller
タイプ:ワイヤレスコントローラー
動作範囲:100Mまで
チャンネル:16
フラッシュモード:M、Multi
グループ制御:A、B、C、D、E、F
ズーム範囲:24~105mm
シャッターインタフェース:2.5mm
電源:単3電池を2つ
サイズ:約70×97.5x43mm
重量:約97g
対応機種:Canon、Nikon、Olympus、Pentaxなど
標準ホットシューに対応するカメラだと使えます。
※また、ストロボの設定変更するだけなら別にカメラに付けなくても設定を変更可能です。カメラに付ける理由はシャッターと同時にストロボを発光させる為だけです。
セット内容:ワイヤレスコントローラx1、説明書(中国語&英語)x1
価格:4,200円 ※2021/1/1時点
Yongnuo YN560-TX Wireless Flash Controller and Commander for YN-560III
ここでちょっと注意点があります。
ヨンヌオTXには遠隔操作でストロボの設定を変える時にどのグループの設定を変更するのか?のグループ機能が付いています。
このグループ機能はヨンヌオさん(YN560Ⅲ)以降から設定できる機能であり、ヨンヌオTXで光量やズームの設定を変更できるのはヨンヌオさんまたはヨンヌオⅣ(YN560Ⅳ)となります。
※ヨンヌオさんにグループを設定するにはアクティベートする必要があります。(後で説明あり)
私はヨンヌオさんしか持っておらず。これを機にヨンヌオⅣも購入してみました。
ちなみにヨンヌオさんとヨンヌオⅣのフラッシュに関する性能差は無く基本的に一緒です。機能の部分で大きく違うところ言えば下記2点となります。
・グループ設定機能
ヨンヌオさんの様にアクティベートしなくてもデフォルトでグループが設定可能です。
・マスター機能(送信機能)
ヨンヌオさんは受信機能しか無いので送受信を可能にする為に無線機(RF603N)も一緒に必要でした。ですがヨンヌオⅣは送信機能も付いたので送受信可能になり無線機が不要になっています。
っとこの2点の機能が主な点ですが、ヨンヌオさんを持っている方は普通にいらないと思います。
その訳はグループのアクティベート設定も簡単にすぐできますし、無線機が不要になると言っても「カメラ+無線機+ヨンヌオさん」で3段にくっ付けていたのが「カメラ+ヨンヌオⅣ」の2段に減る感じになるだけです。
ということで、まったくストロボを持っていなくてこれから購入しようと検討している方にはヨンヌオⅣはありですが、既にヨンヌオさんを持っている方は別にいらないと思います(2回目w
一応、ヨンヌオⅣの性能の方も紹介します。
ヨンヌオⅣの性能の詳細
製品名:Yongnuo Speedlight YN560Ⅳ
ガイドナンバー:58 (ISO100, 105mm)
フラッシュモード:M、Multi
トリガモード:カメラのセットアップ、TX、RX、S1、S2
ズーム範囲:24~105mm
フラッシュ制御:1/1~1/128
フラッシュ時間:1/200S-1/20000番台
垂直回転角:-7-90度
水平回転角:0-270度
電源:単3電池を4つ
色温度:5600k
サイズ:約60×190×78mm
重量:約350g
対応機種:Canon、Nikon、Olympus、Pentaxなど
標準ホットシューに対応するカメラだと使用可能。
セット内容:ストロボ×1、ストロボケース×1、ミニスタンド×1、説明書(中国語&英語)×1
価格:8,700円 ※2021/1/1時点
Yongnuo製 Speedlight YN560 IV 第四代 2.4GHZ
ヨンヌオⅣはトリガモードに増えてる赤文字のTX(送信機能)が増えただけです。他は全部ヨンヌオさんと性能は同じです。
価格は機能が増えている分、ヨンヌオさんより少し高いですね。
ヨンヌオTXの使い方
ヨンヌオTX画像にそれぞれ番号を付けて機能の説明をします。
①電源ON/OFF
・スイッチを切り替える事で電源のON/OFFを行います。
②グループの切り替え
・設定を変更するストロボのグループを切り替えます。
初期はABCの3グループが表示されていてAグループが選択されています。
ボタンを押下する度に A → B → C → A と左端の矢印が切り替わり選択しているグループが変わります。
ボタンを長押しすると表示グループが切り替わり、DEFのグループが表示されます。
ABCの時と同様にボタンを押下する度に D → E → F → D と切り替わります。
もう一度ボタンを長押しするとABCグループに戻ります。
※ABCDEFの6グループあるので最大ストロボ6灯まで別々の設定が可能ということになります。
③発光モードの切り替え
・対象のグループの発光モードを切り替えます。
M:マニュアル発光モード
Multi:マルチ発光モード
④発光量と照射角度の調整&チャンネル設定
・「ZOOM/CH」ボタンを押下することで発光量の調整と照射角度の調整を切り替えれます。
画面に「Power」が表示されている状態が発光量の調整モードです。(初期画面の状態)
⑥の上下左右のボタンを押下することにより調整します。
設定できる光量:1/1(+0.3~+0.7)、1/2、1/4、1/8、1/16、1/32、1/64、1/128
現在の光量から右のボタン押下で光量を倍に、左のボタン押下で光量を半分にできます。
上下のボタン押下で光量の設定を細かく切り替えれます。(+0.3~+0.7)
「Power」が画面に表示されている状態から「ZOOM/CH」ボタンを押下すると「Zoom」が表示され照射角度の調整モードになります。
⑥の上下左右のボタンを押下することにより調整します。
設定できる角度:24mm、28mm、35mm、50mm、70mm、80mm、105mm
現在の角度から右または上のボタン押下で角度を狭く、左または下のボタン押下で角度を広げます。
・「ZOOM/CH」ボタンを長押しすることでチャンネルの設定ができます。
⑥の上下左右のボタンを押下することによりチャンネルを切り替えます。
ストロボと同じチャンネルにしないと遠隔での設定ができないので必ず設定して下さい。
私の場合は他のヨンヌオストロボを使ってる人とできるだけ被らない様にいつもチャンネル9で設定しています。
⑤マルチ発光の調整
・発光モードがMultiの時に⑥の上下左右のボタンを押下することにより、発光間隔の調整を行います。
⑦テスト発光
・TESTボタンを押下するとストロボのテスト発光を行います。
⑧全て初期化(③・④ボタン同時押し)
・ストロボの設定を初期化します。
※グループ毎に設定していても全てのグループが初期化されるので注意です。
⑨アクティベート(④・⑤ボタン同時押し)
・ヨンヌオさんをアクティベートする時に使用します。
実はヨンヌオさんはそのままではヨンヌオTXから設定を変更することができません。その為、最初にお互いに関連付けを行う必要があります。それがアクティベートです。
やり方は簡単で下記、手順で行います。
1.ヨンヌオTXの電源ON
2.ヨンヌオさんの電源ON
3.ヨンヌオTXとヨンヌオさんのチャンネルを同じ設定にする
4.ヨンヌオTXのアクティベートボタンを押下(④・⑤ボタン同時押し)
5.画面にACTと表示されている間にすぐにヨンヌオさんの真ん中のボタンを押下
6.ヨンヌオさんにグループの表示がされるようになればアクティベート完了です。
さらにグループを変更するには青枠の2つのボタンを同時押しすることでグループの変更ができます。
ついでにヨンヌオⅣのグループの設定のやり方
※注:ヨンヌオⅣはアクティベートの必要はありません。
1.ヨンヌオⅣの電源ON
2.真ん中のボタンを押下
3.「Gr」が点滅するのでボタンの上下でグループを変更し、もう一度真ん中のボタンを押下して設定完了です。
※ちなみにこの時、左右のボタンを押すと A1 → A2 → A3 と切り替わります。ヨンヌオTXにはそんなグループ無いのでもしかしたら次の上位機が出た時に使われる機能かもしれません。
以上がヨンヌオTXの使い方となります。