シャッタースピードを調節すると躍動感のある写真や一瞬の動きを止めて撮影することができます。
被写体の動きを調節するのはシャッタースピードでしかできません、例えば走っている人をシャッタースピードの速い1/1000秒で撮影した場合とシャッタースピードの遅い1秒で撮影した写真では全く違った写真になります。
シャッタースピードの速い設定は一瞬の動きを止めて撮影できるので走っている被写体でも鮮明に撮影することができます。一方、シャッタースピードの遅い設定は被写体の動きを長く写し続けるわけなのでその分、流れるような躍動感のある写真になります。
※シャッタースピードのもう1つの特性は光を取り込む量の調整です。
シャッタースピードとは?
シャッタースピード(シャッター速度)を知る上でまず基本なのがシャッタースピードはシャッター幕の動く速度では無くて、シャッター幕が開いてその間に光を取り込んでシャッター幕が閉じるまでの時間のことを指します。(いわゆる露光時間という)
なのでシャッタースピードが1秒というのはシャッター幕が開いて1秒間は露光してシャッター幕が閉じるということなのです。
シャッタースピードの値
シャッタースピードの値は「…、8、4、2、1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、…」のように表され、単位は秒になります。
左に行くほどシャッタースピードは遅くなり、右に行くほどシャッタースピードは速い値となります。上記の値であれば一番左の8は8秒であり、一番右は1/125秒です。「…」は全ての値を書くと長くなるのでまだまだシャッタースピードの値があることを表しています。
実際のカメラの種類によってシャッタースピードを変えれる幅は変わって来ます。
シャッタースピードが遅い時
1/100秒以下のシャッタースピードは低速シャッターやスローシャッターと呼ばれます。被写体の動きや流れを表現した撮影ができるスピードです。
シャッタースピードが遅い時のポイント
・躍動感のある撮影が可能
※例:バトル、アクションシーンの躍動感のある撮影
・光を大量に取り込める
※シャッター幕が開いている時間が長いのでその分、光を取り込める
※注意点
・手ブレが発生しやすい
※1/60秒以下は三脚が無いと頑張っても手ブレになってしまうスピードです。
手ブレとは ・・・ シャッター幕が開いている間にカメラが動くことによって写真がブレてしまうことを「手ブレ」または「カメラブレ」と呼びます。
シャッタースピードが速い時
1/1000秒以上のシャッタースピードは高速シャッターと呼ばれます。動いている被写体の一瞬を止めた撮影ができるスピードです。走っている人でも犬でも動いている瞬間を撮影することができます。
シャッタースピードが速い時のポイント
・動いている一瞬の撮影が可能
※例:バトル、アクションシーンの動いた瞬間の撮影
・被写体ブレや手ブレが発生しない
※もちろん、1/1000秒でもめちゃめちゃ速い被写体やカメラを振り回したりするとブレます。ただそれよりもさらに速いシャッタースピードを設定すればブレは無くなります。
※注意点
・光を取り込む量が少ない
※シャッター幕が開いている時間が短いので光をあまり取り込めません。適正露出にする為にはISO感度を上げたり、絞りを開放する必要があります。
シャッタースピードが普通の時
普通という表現はなかなか難しいのですが、スローシャッターでも高速シャッターでも無い時が普通のシャッタースピードということになります。
イメージとしてはシャッタースピードが1/100秒以上で日中に標準レンズで手ブレを起こさずに撮影できるレベルというイメージです。
シャッタースピードの変わり方
シャッタースピードを1/30秒から1/60秒に速い設定に速度を変えることを「シャッタースピードを1段速くする」と呼び、シャッター幕が開いている時間は1/2になります。
シャッタースピードを1/60秒から1/30秒に遅い設定に速度を変えることを「シャッタースピードを 1段遅くする」と呼び、シャッター幕が開いている時間が2倍になります。
シャッタースピードを活かした撮影について
シャッタースピードを変える事によって表現の幅が広がることがわかりました。
コス撮影に置いてはジャンルによって動きのある撮影が多く、バトル系やスポーツ系の撮影でシャッタースピードがかなり重要になって来ます。飛んだり跳ねたり相手に飛びかかったりする時はその一瞬を高速シャッターで撮影したり、蹴ったり殴ったり動きの軌跡を残したい場合はスローシャッターでの撮影をします。
他にも慣れてくると1つ上の技術として流し撮りというテクニックもあります。
まだ自分自身も全然できて無いのでいずれ紹介したいと思います。(以前、挑戦して失敗写真を量産しました… orz
シャッタースピードは奥が深いですが、色んな表現ができるので是非ともマスターしましょう!